夢なんかない。
子供の頃からそうだった。
大人はとにかく子供の夢を聞きたがるけれど、それがとにかく苦痛でしょうがなかった。
夢見る姿にはなれないと分かっているからではない。シンプルになりたい物、就きたい職業という思考がなかった。自分の将来なんか想像も出来なかった。
だから幼少期は当たり障りのないお花屋さんにし、児童期は学校の先生とかそんな感じで
子供が書きそうな職業を答えていた。
世の中にどんな仕事があるのか知らないから、想像も出来ないのかと思っていたが、中学生になっても高校生になっても将来の夢は見えなかった。
夢なんかなくても別にいいと思う。
実際子供の頃の夢を叶えている人なんかほとんどいないだろう。
別に夢なんかなくても生きていける。